洗顔 や スキンケア、メイクアップ での 肌摩擦 によるダメージは意外と大きい。  | 札幌市中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

〒064-0825
札幌市中央区北5条西27丁目メディック28 3F

011-640-8180

blog
院長ブログ

洗顔 や スキンケア、メイクアップ での 肌摩擦 によるダメージは意外と大きい。 

マスクによる摩擦で肌荒れやニキビが増える。先日考察しました。
このお肌に対する摩擦は肌にダメージを与えてしまいます。摩擦の原因はマスクだけではありません。日常の洗顔、スキンケア、メイクアップも原因になるのです。
肌の摩擦。長期間継続して受けると、肌に細かい傷が付き、肌荒れ、乾燥を起こし、さらにはバリア機能の低下、炎症の惹起に至ります。最悪、肌老化が進み、色素沈着が起こり、シミ・くすみとして残る、といった事態に至ることもあります。
何気ない肌の摩擦は、意外と大きなダメージとなって非可逆的な結果をもたらす可能性があるのです。
・・・・・・・・・・
<洗顔時の摩擦>
洗顔は、一言で「顔の汚れを落とす」ことです。
ホコリや花粉などは水洗いでもある程度は落とせます。しかし、皮脂や化粧などによる脂汚れは、洗顔剤を使用し手の平で擦るなどの行為が必要です。
擦れを少なくするには、よく泡立てて洗顔剤を使用することです。泡立てることによって界面活性剤が脂汚れを包むように落としてくれます。しかしながら泡立てるだけでは十分な脂汚れは落とせません。やはりある程度擦る必要があります。特にニキビ肌の場合、しっかりと皮脂汚れを落とすには、擦り過ぎは厳禁ですが、手のひらや指の腹でソフトに擦る必要があります。愛護的にお肌を洗顔しましょう。
・・・・・・・・・・
<基礎化粧品の使用による摩擦>
お肌を健やかに保ち肌質自体を整えための基礎化粧品ですが、やはり使用の際はついつい擦ってしまいます。化粧水、美容液、乳液、クリーム等、擦らずに肌に載せる感覚で使用してください。日焼け止めクリームも同じです。載せるようにやさしくのばしましょう。
・・・・・・・・・・
<ファンデーション塗布時の摩擦>
ファンデーションは「塗る」わけですから当然肌を擦ります。
ファンデーションにはパウダリーとリキッドがあります。どちらもある程度は擦りますが、パフを使用して顔に伸ばすパウダリーの方が擦る刺激が大きいようです。
パウダリーか、リキッドか、は好みもありますので選択は容易ではありませんが、化粧下地が一体となったもの、日焼け止め機能が一体となったもの、等を選ぶことで使用する化粧品の数を減らすことが可能であり擦る機会も減らせます。最近では、リキッドタイプに化粧下地と日焼け止め機能が一体となったものもあるようです。
マイクアップは朝の忙しい時間に行うことが多いと思います。急いで一気にファンデーションを塗ると摩擦も大きくなるので気を付けてください。時間に余裕をもってゆったりとした気持ちでメイクアップをしましょう。
・・・・・・・・・・
<クレンジングでの摩擦>
ファンデーションを落とすにはクレンジングが必須です。これもお肌を摩擦してしまいます。
クレンジングには、大きくリキッド系、オイル系のタイプがあります。
効果的にメイクを速やかに落とすことが大切ですが、摩擦が少ないのも重要です。好みもあるので一概には言えませんが、オイル系レンジングが効果的にメイクを落とし、そして摩擦も少ないと思われます。
詳しくは以前取り上げてますのでリンク先をご覧ください。
クレンジングとお肌の関係。お肌に優しいクレンジングとは?
クレンジングとお肌の関係。お肌に優しいクレンジングとは? その2
・・・・・・・・・・
何気ない衣服の擦れなども意外と刺激が大きいものです。気にしないでいると炎症を起こしたり色素沈着を起こしたりします。
お肌の健康を維持し老化を防ぐには、摩擦を極力避けるのが大切です。
・・・・・・・・・・
<25/08/2021 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>