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院長ブログ

クレンジングとお肌の関係。お肌に優しいクレンジングとは? (皮膚科情報)

女性にとって、洗顔とともに化粧を落とすクレンジングは日常欠かせません。
乾燥肌や敏感肌の人は、ただでもファンデーションなどで肌に負担をかけ、さらにクレンジングすることで肌あれを起こすこともあります。
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クレンジングには大きく分けて、オイル系リキッド系(ジェルタイプを含む)があります。
使いやすさや使用感から好みはわかれます。
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今回はクレンジングオイルの話。
クレンジングオイルには、オイル成分が70~80%、界面活性剤が15~20%含まれています。
水と油は混ざり合うことがありません。水と水、油と油は混じり合います。
ファンデーションは油なので、クレンジングオイルのオイル成分(油)とは油同志なので溶け合います。
この油同志で溶け合ったものを水で洗い流すために界面活性剤が加えられているのです。クレンジングオイルの界面活性剤は、汚れを洗浄するためのものではありません。これには非イオン性界面活性剤(皮膚への刺激が少ない)が主に使われています。
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クレンジングオイルのオイル成分には、一般に安価なミネラルオイル(鉱物オイル)やジメチコン(シリコーン油)が使用されます。これらは安価であると同時に比較的安全性も高いのですが、皮膚吸着が強くぬめり感が残るため、石鹸などで強めにダブル洗顔が必要になり皮脂を落とし過ぎてしまうきらいがあります。
少し高価なものになると、ワックスエステルを使ったクレンジングオイルがあります。ワックスエステルには、化学合成されたものと、ラノリン油やホホバ油、スクワランなどの天然原料のものがあります。ミネラルオイルやシリコーン油ほどのぬめっとした皮膚吸着感はありませんが多少はあります。
さらに高価なものになりますが、油脂を使用したものがあります。米ぬか油オリーブ油トウモロコシ胚芽油アルガンオイルなどが使われています。油脂は他のオイルに比べて比較的水に馴染みやすいでので、皮膚に残留しにくく適度なしっとり感を残したクレンジングができます。クレンジングオイルの中では最も肌への負担が小さく、お肌に優しいと考えられます。ただ欠点は高価になってしまうことです。

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<06/12/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>