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院長ブログ

手や足の指先の色が悪い (皮膚科情報)

急速に寒くなってきました。
寒くなると、手足の指先が冷たく白くなったり紫色になったりして来院する人が増えます。
いろいろな理由が考えられます。
(1)元来冷え性で手足が冷たく、気温の低下とともにその症状が悪化する。
これはもともとの体質の場合もあります。
血行が悪く手足など体の先端に十分な血液が供給されにいため起こります。
特に手足は直接外気に触れたり、靴を通して冷たい刺激を受けます。
これにより末端の微細動脈や毛細血管がが収縮し、血液の流れが悪くなり冷たく紫色になるのです。
特に手足がしっとりしている人は、気化熱として熱が奪われより冷たくなりやすい傾向があります。
外で長時間作業したり、スポーツ(スキーなど)などで冷温刺激を長時間受ける場合、ひどい時は水泡や潰瘍をつくる凍傷になることもあります。
(2)動脈硬化などで下肢の動脈が閉塞し(閉塞性動脈硬化症)血行が悪くなり、さらに気温の低下や寒冷刺激で症状が悪化し足先が冷たく紫色になる。
高齢者や糖尿病の人に多く見られます。
(3)レイノー症状と言って、発作的に末端の血管が収縮し血行が悪くなり、冷たく白くなったり紫色になったりする。
原因不明の場合も多いですが、膠原病(全身性強皮症、全身性エリトマトーデス、慢性関節リウマチなど)と関連することが多くあります。
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原因を明らかにし、必要な治療を行うことはもちろん大切です。
それ以上に、手や足を冷やさない工夫(手袋、靴下、防寒靴など)を行ったりタバコを吸わない(タバコは手足など末端の血行を悪くします)こと、手足を温めたり軽くマッサージをしたり、そして適度な運動をするなど、血液のめぐりを良くすることを心がけるのが大切です。