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院長ブログ

冷やし過ぎに注意。 (形成外科、皮膚科情報)

火傷(やけど)してしまった時、とりあえずの処置として冷やすのはとても大切なことです。
冷やすことで火傷による急性期の炎症を和らげ痛みを軽くし、火傷の深達度(深さ)を軽減させることが出来ます。
火傷以外でも、例えば虫に刺されて激しく炎症を伴っている時、局所的に感染を起こし(おでき等)熱をもって腫れている時、湿疹が悪化し激しく痒みを伴う時など、冷やすと炎症が和らいで症状が軽くなり痛みや痒みが治まります。
しかしながら、”冷やし過ぎるとひどい時は凍傷になってしまう”ことがあります。
良かれと思ってしたことが真逆に作用し新たな疾病を生んでしまうのです。
保冷材やビニール袋に入れた氷などを直接長時間当てていると実際そうなります。
たいていは冷やし過ぎて痛くなり途中でやめることが多いのですが、火傷や痒い湿疹を早く治そうとするあまり、”ついついやり過ぎてしまう”ことが原因のようです。
発赤と水泡が生じひどい時は潰瘍を形成し治るのに数週間かかる、なんてこともしばしばです。
冷やすのであれば、火傷の直後は流水などで短時間で急速に冷やし、その後は”アイスノンや保冷剤をタオルやハンカチなどでくるんでやんわりと冷やす”のがポイントです。それ以外の炎症も冷やし過ぎずにやんわりと冷やすのが上手な冷やし方です。
何事もやり過ぎは良くありません。