水銀は毒であることは周知の事実。でも昔は薬として使われていた。 | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

〒064-0825
札幌市中央区北5条西27丁目メディック28 3F

011-640-8180

blog
院長ブログ

水銀は毒であることは周知の事実。でも昔は薬として使われていた。

かつては、血圧計、体温計などに普通に水銀が使われていました。
しかしながら、水俣病の原因として知られるように毒性が強く、環境汚染につながるなど、現在では使用が控えられている金属です。

・・・・・・・・・・
古代中国「秦」の始皇帝が、水銀を飲んで死んだ、という話はそれとなく知っていました。
知らずに毒を飲まされていたのかな、と思っていましたが、実は不老不死の薬として自ら水銀を飲んでいたと恥ずかしながら最近知りました。
秦の始皇帝は、その絶対的権力と富を手に入れた独裁者ゆえに、老いと死を極端に恐れていたようです。
そのため始皇帝は不老不死を追い求め、「辰砂(しんしゃ)」を基本原料とした“丹薬”と呼ばれる秘薬を作り上げました。
しかし、主原料となる辰砂とは、水銀が硫黄と結びついた「硫化水銀」のことで、不老不死の効能はもちろんありません。
猛毒の水銀を含む丹薬を不老不死の薬と信じて飲んでいた始皇帝は、50歳で死去しています。
古代中国では『水銀』は聖なる薬であり、始皇帝以後、水銀を服用し中毒死した皇帝が何人も史書に残されているようです。
・・・・・・・・・・
水銀を薬と信じて服用していた行為は古代中国どころか、比較的最近まで行われていました。
たとえば、アメリカ大統領のリンカーンは、便秘や頭痛の薬として水銀を服用していたようです。
さらに、ナポレオン、推理作家のエドガー・アラン・ポー、アメリカ大統領ジャクソン、「若草物語」の作家ルイーザ・メイ・オルコットなど、水銀を好んで口にしていたようです。
水銀は、強力な下剤であり、体内から毒を出してくれる妙薬と信じられていたようです。
根拠が曖昧でも誰かに「効きますよ」と言われれば、その気になっていた時代だったのでしょう。
今では考えられないことですよね。
・・・・・・・・・・
でも思い出してみれば、今回のコロナ禍で、未知な部分が多くて妙なデマが、まことしやかに語られていましたよね。「コロナウイルスは熱に弱く、26~27度のお湯を飲むと殺菌効果がある」とか「新型コロナにビタミンDが効く」など。
実は昔も今も変わってない?
・・・・・・・・・・
<09/06/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>