チョコレートのカカオポリフェノールが気になる。 その2 | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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チョコレートのカカオポリフェノールが気になる。 その2

チョコレートのカカオポリフェノールが気になる。その1 の続き その2 です。

④カカオポリフェノールの動脈硬化を抑制する効果

生活習慣病である虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)や脳卒中(脳梗塞など)は動脈硬化が原因となることが多いとされています。動脈硬化が起こる原因は様々(高血圧、糖尿病、加齢、ストレス、運動不足など)ですが、主な原因の一つに、LDLコレステロール(俗に悪玉コレステロールと呼ばれている)が活性酸素などの影響で酸化され動脈が変性を来すことが挙げられます。

ウサギを用いた実験で、カカオポリフェノールの摂取がこのLDLコレステロールが酸化されるのを防ぐ効果があることが確認されています。

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LDLコレステロール(悪玉コレステロール)やHDLコレステロール(俗に善玉コレステロールと呼ばれている)などと結合して、細胞外から細胞内へと運搬したり、逆に細胞内から細胞外へ引き抜いたりする役割を果たすApo-E(アポリポ蛋白 E)という主に肝臓で産生される蛋白が存在します。すなわちこのApo-Eは脂質代謝を制御していると考えられています。このApo-E遺伝子をノックアウト(無効化)した遺伝子組み換えマウス(高脂血症のモデル動物で動脈硬化を生じやすい)を用いた実験では、カカオポリフェノール摂取することで組織学的研究にて動脈硬化が抑制されたことが示されています。

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HDLコレステロール(善玉コレステロール)の主な構成因子であるApoA-1(アポリポ蛋白A-I)は、過剰な遊離コレステロールの排出や肝臓への運搬に関与します。ApoA-1は動脈の粥状変性(動脈内壁に脂肪や脂肪酸、コレステロールなどが沈着し内腔が狭くなった状態)を抑制する効果があるとされています。ヒト由来肝細胞を用いた実験で、カカオポリフェノールはApoA-1の増加を促進する作用があることが見出されています。すなわちApoA-1の増加を通して、動脈の粥状変性を減らし動脈硬化を抑制する可能性が示唆されています。

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このようにカカオポリフェノールが動脈硬化を抑える効果があることが推察されるようになり、様々な臨床試験につながっています。

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まだ続きます。

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<04/03/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>