チョコレートのカカオポリフェノールが気になる。 その3 | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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チョコレートのカカオポリフェノールが気になる。 その3

チョコレートのカカオポリフェノールが気になる。 その3です。

⑤カカオポリフェノールと糖代謝の関係

糖尿病は世界的にも増加傾向であり、糖尿病を含めた糖代謝異常は動脈硬化を起こす原因の一一つとなっています。

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Storeptzotocin(ストレプトゾトシン)で膵臓機能を低下させ糖尿病を発症させたラットを用いた実験で、カカオポリフェノールを与えたラットは血糖値、尿糖値が有意に低い結果が得られたとの報告があります。

《Storeptzotocin(ストレプトゾトシン)とは、天然由来の有機化合物であり、特に哺乳類の膵臓β細胞への毒性を持ちます。ランゲルハンス島(インスリンを分泌する)由来の癌(神経内分泌腫瘍)の治療薬として用いられると共に、動物実験用試薬として、糖尿病のモデル動物を作成する際に用いられます。》

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筋肉中に存在する”グルコース輸送体”と呼ばれるGlut4(glucose transporter 4)というたんぱく質があります。血液中のグルコース(ブドウ糖)を筋肉の細胞内に取り込む機能があり、Glut4が活発に働けば余分な糖分が減少し、血糖値を下げることができると言われています。通常はインスリンの作用でGlut4は活性化しますが、有酸素運動や筋肉トレーニングなど、筋肉の収縮をともなった運動を行うことでもインスリン非依存性にGlut4が活性化されます。この事は、適度な運動が糖尿病の予防になる根拠となっています。

カカオポリフェノールは、筋肉細胞やマウスを用いての研究で、このGlut4を誘導することがわかりました。すなわち耐糖能を上げる効果が示唆されました。

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食事摂取の際に消化管から分泌され、膵臓のβ細胞び作用してインスリン分泌を促すホルモンを「インクレチン」と言います。上部消化管に存在するK細胞から分泌されるGIP、下部消化管に存在するL細胞から分泌されるGLP-1の2つのホルモンがインクレチンとして機能していることが分かっています。食物を摂取したという情報 がインクレチンの分泌を介して速やかに膵β細胞へと伝 達され、インスリン分泌を刺激し、食後の血糖上昇を 抑え、血糖をより一定に保つ役割を有しています。

カカオポリフェノールは、マウスを用いての研究で、このインクレチンを誘導し耐糖能を上昇させることがわかりました。

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以上のようにカカオポリフェノールの摂取により、糖代謝異常が起こることを抑制する可能性が示唆されています。

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さらに続きます。

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<14/03/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>