ポリフェノールとお肌の関係 その③ (皮膚科情報) | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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ポリフェノールとお肌の関係 その③ (皮膚科情報)

活性酸素は生命を維持するために必要とされている反面、様々な物質に対して非特異的な化学反応をもたらすために、その有害性が指摘されています。発癌の原因となったり生活習慣病など様々な病気の原因となるだけでなく、しみ・くすみなどの原因となるメラニンを増加させてしまったり、細胞に障害を与えることで老化を早めてしまう可能性が指摘されています。
この活性酸素を除去したり無毒化したりする抗酸化作用の強いポリフェノールは、近年発癌抑制や様々な病気予防、アンチエイジングの観点から注目されています。
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ポリフェノールには、植物の光合成によって生じた色素成分から得られた「フラボノイド系」とそれ以外の成分(苦味や渋み)によって得られた「フェノール酸系」の2種類があります。
前々回のブログにて、「フラボノイド系」のポリフェノールの種類について掘り下げましたが、今回は「フェノール酸系」のポリフェノールに関して調べてみました。
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【フェノール酸系ポリフェノール(植物の光合成によって生じた色素以外の成分から得られた)】
《クロロゲン酸》
主にコーヒーに含まれます。その他、ごぼうやサツマイモの皮にも含まれます。活性酸素を除去する抗酸化作用があります。
糖質分解酵素阻害活性があり血糖値の上昇を抑え糖尿病を予防する効果があります。
肝臓内で脂肪をグルコースに変換する酵素を抑制し、糖分の代わりに脂肪をエネルギー源として利用させる効果があります。結果的に脂肪の蓄積による脂肪肝を予防する効果あります。
一方で、クロロゲン酸には、胃液の分泌を活性化させたり胃の働きを活発化させたりする効果があり、胃潰瘍や胃酸過多の方には胃への負担が大きくなります。
《エラグ酸》
イチゴ、ラズベリー、クランベリー、ブドウなどに含まれます。強い抗酸化作用があります。
エラグ酸の代表的な効果として美白作用があります。
色素沈着やシミの原因となるメラニン色素の生成を抑える効果があります。チロシナーゼと言う酵素の活性を抑えてメラニン色素が生成されるのを防ぐ効果があるのです。そのため多くの美白化粧品でエラグ酸が使われています。
またストレスや紫外線の影響で肌には活性酸素が生じ、老化や肌荒れを起こします。その際それらのダメージから肌を守ろうとメラニン色素が多く産生されます。このような肌に生じた活性酸素に対する抗酸化作用によっても美白効果を発揮します。
《リグナン》
ゴマに多く含まれます。同様に抗酸化作用があります。
日本ではそれほど注目されていませんが、欧米ではその効果に高い関心が寄せられています。
リグナンは、腸内細菌によって植物由来の女性ホルモン様の物質、すなわち植物性エストロゲンへと代謝されます。これは弱いエストロゲン様作用および抗エストロゲン作用を示すと言われています。このためリグナンは,乳がんの危険率を低めることが報告されています。
《クルクミン》
ウコン(ターメリック)に多く含まれます。黄色のポリフェノール化合物です。スパイスや食品の着色剤として使用されています。カレー粉の黄色っぽさはウコン(ターメリック)の色です。
抗酸化作用、抗がん作用、抗炎症作用などの研究報告があります。
クルクミンが脳におけるアミロイドの蓄積を抑制するとの実験報告があり、アミロイドの沈着・蓄積が原因とされるアルツハイマー型痴呆症の発症を抑制する可能性が示唆されています。
《タンニン》
赤ワイン、茶、柿などに多く含まれます。
抗酸化作用、殺菌、消臭作用があります。
ワインのタンニンはブドウの皮、種、茎の部分から醸造される際に生成されます。ワインは木樽で熟成して作られますが、この際にもタンニンが生成されます。ワイン造りには多くの場合、オーク材の樽が使われますが、オーク材はタンニンを多く含むので、熟成と同時に、ワインのタンニンが増えていくのです。またタンニンはワインの熟成において酸化を防ぐという重要な役割も果たしています。
続く。。。
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<24/05/2018 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>