vol.20 肌荒れ(その2) | 札幌市中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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お肌の基礎知識

vol.20 肌荒れ(その2)

起きてしまった肌荒れ、では肌荒れはどんな悪影響を皮膚に及ぼすのでしょうか。

刺激に弱くなる

前回述べたように、肌荒れは「様々な要因により肌が乾燥し、皮膚表面の角質の剥がれ落ちが亢進した状態」です。言い換えれば、外界の刺激から守るバリヤー機能の低下した極めて無防備な状態、といえます。肌荒れによって生じた角質の隙間から、いろいろな刺激物が皮膚内に侵入します。例えば、日頃使用している洗顔剤や化粧水がしみて皮膚炎の原因になることがあります。いつも使っているから大丈夫というのは大きな間違いです。

老化を早める

水分が不足した荒れた肌は、小ジワの原因になります。放置すれば、皮膚のコラーゲンやエラスチンといった蛋白の変性に至り、結果的に肌の老化を早めてしまします。

ニキビが出やすくなる

荒れた肌は化粧のりが悪く、必要以上に油分の多い下地クリームやファンデーションを使ってしまう傾向があります。その結果、皮脂を閉じこめてしまいニキビが出やすくなります。また、刺激物が侵入しやすいということは、同様に細菌の侵入も許してしまいます。そのためアクネ菌(ニキビ菌)の感染も起こりやすくなり、さらにニキビが悪化しやすくなります。
では、その対策は・・・

  • 1.原因を探ろう
    前回の肌荒れ(その1)を参考に、自分なりに肌荒れの原因を考えてみましょう。
  • 2.刺激を避けよう
    洗顔剤や化粧品が肌にしみるなど異常を感じたら、速やかに使用を控えましょう。いつも使っているものだから大丈夫、と思って使い続けると皮膚炎を起こしてしまうことがあります。また、あれが良いこれが良いといった情報が氾濫しています。肌が荒れている時は、新たな刺激を加えないのが得策です。
  • 3.保湿をしましょう
    肌荒れ状態が続くと、乾燥が進行し、さらに肌荒れが悪化するという悪循環に陥ります。これを防ぐには、化粧水などで水分を補った後に、保湿剤を使用することです。乳液や美容液でも構いませんが、最近ではヒアルロン酸やセラミドなどが配合されたバリヤー機能を高める保湿剤もあります。

改善しない場合や、治療が必要と思われる時は、あなたのお肌の主治医に相談しましょう。