ニキビの進行と悪化 (基本に戻るのは大事です②) | 札幌市中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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ニキビの進行と悪化 (基本に戻るのは大事です②)

ニキビとは、「皮脂」を分泌する組織(皮脂腺)のある毛包に「毛穴のつまり」が生じそこに「アクネ菌」が感染して生じた化膿性皮膚疾患です。
ニキビは自然に治癒することもありますが、時に進行したり悪化したりします。
ニキビには進行状況を反映した段階的な過程が存在します。

①面皰(白ニキビ):
皮脂分泌の過剰や毛穴のつまりが原因で生じた初期段階のニキビを白ニキビと言います。閉鎖面皰と呼ぶこともあります。
ニキビの初発症状であり、毛穴に一致して白く盛り上がります。
お肌表面の皮脂と相まって「テカった白いぶつぶつ」として認識されます。
基本的に痛くも痒くもありません。
白ニキビで貯留した皮脂が増えてくると毛孔が開大してきます。
この際中の皮脂の固まりが空気に触れて酸化され毛穴が黒く見えるようになります。
これを黒ニキビと言います。開放面皰と呼ぶこともあります。

②紅色丘疹:
白ニキビ内の貯留した皮脂にアクネ菌が感染すると赤く炎症が起こります。
赤く盛り上がった状態で赤ニキビと言われます。

③膿疱期:
赤ニキビの状態から治癒すれば大きな痕も残らず消えていきますが、さらに悪化すると炎症が広がりアクネ菌による感染が進行し膿が溜まります。
見た目は赤く炎症した部分が拡大し、中央が白かったり黄色かったり膿が貯留しているのが分かります。

④嚢腫(のうしゅ)期:
膿疱が進行すると、強い炎症が膿を取り囲むように起こり硬結が生じます。これを嚢腫と言います。
ここまで炎症が強くなるとニキビ痕として瘢痕化する可能性が高くなります。

以上のように①~④のようにニキビは進行します。
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<24/11/2022 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>