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桔梗(キキョウ) と ニキビ の関係 

桔梗(キキョウ)の花を見ると、清楚な花の形と色合いに癒されます。桔梗の季節は、夏から秋です。今が真っ盛りとも言えます。
桔梗と言えば、古くから秋の七草の一つとして親しまれている植物です。星の形をした青紫色の綺麗な花です。

キキョウ科の多年生草本植物で、山野の日当たりの良い所に育ちます。日本全土に分布します。しかしながら、自生で咲く姿は、ほとんど見られなくなってしまった絶滅危惧種のようです。花屋さんで見られるのは栽培されたものです。
自分も大好きな綺麗なお花ですが、漢方薬の生薬でもあります。
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桔梗の花ではなく、根を水洗し細根を取り去り、そのままあるいはコルク層を除去して乾燥したものを使います。
鎮咳、去痰、排膿作用があります。そのため、主として膿の混じた喀痰や化膿性の腫れものを治し、また、咽喉の痛みも治すとされています。

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この排膿作用を利用して皮膚科領域でも多用されています。
十味敗毒湯、荊芥連翹湯、清上防風湯、柴胡清肝湯、排膿散及湯に含まれています。
どれも感染や化膿を合併したニキビや皮膚炎に効果があります。当院でも頻用の処方薬です。
ニキビ治療に効果的な方剤の多くに桔梗が含まれています。
あの清楚な花を見て漢方薬として利用されているとは想像がつきませんね。
桔梗恐るべし。そして先人の経験と知恵恐るべし。
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<31/08/2021 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>