動物性脂肪のとり過ぎと食行動の関係 その3 | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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院長ブログ

動物性脂肪のとり過ぎと食行動の関係 その3

動物性脂肪のとり過ぎと食行動の関係、その3です。
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動物性脂肪の過剰摂取は、我々の食の嗜好を変えてしまうことが分かっています。
その原因の一つが、食欲中枢である視床下部におけるストレスの亢進です。
どんなストレスの亢進が起こっているのでしょうか。
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細胞内の小器官である小胞体(生命を維持するために必要なタンパク質の合成・切断・立体構造の構築<折り畳み>などを行う場所)の中に、正常に折り畳まれない異常タンパク質が蓄積した状態を小胞体ストレスと言います。動物性脂肪の過剰摂取により、この状態の亢進が起こることがわかっています。結果的にアポトーシス(細胞死)を誘導するなど臓器に悪影響を起こします。

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動物性脂肪を過剰に与えて肥満や糖尿病を誘導したマウスやラットの視床下部では、小胞体ストレスが起こり、しかもその亢進状態により脂肪細胞から分泌されるレプチン(食べ過ぎを抑えるホルモン)が作用不全に陥ることが分かっています。その結果延々と過食が続くことになります。
またマウスを用いた実験では、動物性脂肪の過剰摂取に伴って上昇する視床下部における小胞体ストレスによって、食欲の病的な増強だけでなく、動物性脂肪に対する嗜好性をさらに亢進させることが明らかになっています。つまり動物性脂肪を摂れば摂るほど余計に食べたくなるのです。
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またマウスを使った研究で、この小胞体ストレスを抑制する薬剤を投与したマウスは、投与しなかった群に比べて優位に、高脂肪の餌ではなく通常の餌を選択する割合が増えたとのことです。
続く。。。
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<11/03/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>