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お金は人を変えてしまうのか。グリーンピースの変遷。ゴーンさんも同じ?

グリーンピースと言えば、「環境テロ集団」のイメージが強いですが、もともとは反核運動などの抗議活動が主体でした。後に、日本やロシアなどに対する反捕鯨運動などに方向転換し、その映像を世界に発信したところ、多くの寄付金が集まるようになりました。そして有機廃棄物、大気汚染、娯楽としての狩猟などに抗議活動を広げて行きました。さらに多くの寄付金が集まるようになったようです。
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ところが、毒物や化学、健康問題など、科学的知識が必要となるにもかかわらず、団体の6人の国際理事の中で科学者はたった一人だけでした。そのただ一人の科学者であるグリーンピース創設に関わったパトリック・ムーア氏は、多額な寄付金が集まるにつれて、団体は大きく変遷して行ったと述べています。
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つまり、グリーンピースのピースが抜けてグリーンだけが重んじられ、人類そのものが「地球の敵」になってしまったとのことです。産業の成長を終わらせ、有益なはずの科学技術や化学物質を禁止することが目的になり、やがて、扇情主義、デマ情報、恐怖を使ってキャンペーンを推進するようになっていきました。
よりセンセーショナルに活動すればするほど、お金が集まるようになったのでしょう。
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ムーア氏は、1985年にグリーンピースを退団しています。グリーンピースが世界中の塩素の禁止に取り組むことを決定し、塩素を「悪魔の元素」と呼ぶことにしたことが原因とのことです。ムーア氏はこの決定は馬鹿げていると指摘しています。「飲み水に塩素を加えることは、公衆衛生の歴史で最大の発明のひとつであり、化学に関する基本的な知識を持つ者なら、医薬品に塩素が不可欠なことを知っているはずである」と述べています。
最初の理念はいかに崇高であっても、いつの間にかお金集めに終始し、今では「環境テロ集団」と呼ばれるに至りました。
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年末に、保釈中のゴーンさん(ゴーン被告)がレバノンに逃亡しました。緻密に逃亡計画を立て多くの支援者を雇って海外逃亡したようです。おそらく金にものを言わせての逃亡でしょう。もともとは日産を立て直した功績で、地位も名声も手にしていただけに残念です。日本もなめられたものですね。
やはりお金は人を変えてしまうのでしょうか。
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<08/01/2020 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>