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院長ブログ

ヒアルロン酸の相反する作用。がん抑制と促進。

ヒアルロン酸とは、主に皮膚、軟骨、眼球に存在する直鎖状のムコ多糖類の一つです。保水性が高く粘性が強い特徴があります。
ちまたでは、しわを目立たなくする目的で、顔のしわのある部分の皮膚にヒアルロン酸を注入する美容医療が行われています(当院では行っておりません)。また保湿性が高いことから、化粧品などに保湿剤として用いられています。
先日、このヒアルロン酸が、細胞のがん化を抑える一方、がんの発生や進展を促進する、という相反する作用があることがわかり報告されました。
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東大の医学系研究科微生物学分野の畠山教授が報告しました。
「ヒトの正常な乳腺の培養細胞の実験で、細胞が合成し分泌する長いサイズのヒアルロン酸(高分子量ヒアルロン酸)が、細胞のがん化を抑える細胞内のメカニズムを活性化させることを突き止めた。一方、高分子量ヒアルロン酸が分解されて生じる短いサイズのヒアルロン酸(低分子量ヒアルロン酸)は、同じメカニズムを逆に不活性化させ、がん化を促すことが分かった」、「分解酵素が多く存在する体内環境では、善玉ヒアルロン酸が、がん促進に働く悪玉ヒアルロン酸に容易に変換されてしまう」とのことです。
「若返りや美容などをうたうヒアルロン酸製剤の投与には、これまで以上の慎重さが必要なのではないか」と畠山教授は述べています。
気軽に受けられるメスを使わない美容医療が主流となっていますが、このような研究結果が明らかになるとは正直驚きました。
(ヒアルロン酸配合の保湿外用剤等は体内に入るわけではないので関係ありません)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190510-00010002-doshin-sctch
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<13/05/2019 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>