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糖質制限ダイエットと皮膚の関係 (皮膚科情報)

数年前から糖質制限ダイエットが流行ってます。今も結構根強い人気のようです。
しかしここにきて色々な賛否両論が出てきています。
糖質制限はそもそも糖尿病の食事療法として推奨されてきました。つまり過度の糖質の摂取が糖尿病の原因であり、悪化を防ぐ意味で糖質を制限する、というものでした。
しかし最近では、やせるためのダイエット法として流行っています。
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ご存知かと思いますが糖質制限ダイエットとは、糖質(ごはん、パン、麺類、いも類やお酒、砂糖や小麦粉を使ったお菓子やスイーツなど)を制限する食事法です。
生きるためにエネルギーが必要ですが、そのエネルギーは主に糖質を体内で分解したグルコース(ブドウ糖)から得られます。余剰のグルコースはグルコースを多数集合させたグリコーゲンとして体内(肝臓や筋肉など)に貯蔵されます。糖質の摂取を制限すると、直接のエネルギー源が減るため貯蔵されていたグリコーゲンを分解してグルコースを作り出し使います。さらに貯蔵のグリコーゲンが枯渇すると、体内の脂肪を分解しエネルギー源として使うようになります。結果的に脂肪が減少しやせるというわけです。
なるほどストーリー的にはよく理解できます。
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○ネット上では、賛成論であふれています。例えば、簡便にやせられるとか、肉や魚、卵や大豆などタンパク質を多く含むものは特に制限なく摂取可能とか(食べ過ぎは良くないらしい)、血糖のコントロールに効果的であるとか。
○糖質ダイエットを開始するとすぐに体重が減るとのことですが、これは体内に貯蔵されているグリコーゲンが分解される際に水分が一緒に放出されることによるようです。この時の脂肪量は相対的にそれほど変化がないようです。先にも述べましたが脂肪が減るのは、体内のグリコーゲンが枯渇してからです。
○糖質を過度に制限するとどうなるかという議論がなおざりになっているような気がします。例えば脳は常に活動しているため24時間エネルギーを必要とします。糖質を制限すると、無気力や倦怠感、眠気などの症状が出ることがあるようです。
○マウスを使った実験で、糖質を制限したマウスは寿命が短く皮膚の老化が著明という研究結果が東北大学から出されています。ただ「もともとマウスと人間の主食が違うので人間にはあてはまらない」という意見もあるようです。
○主なグリコーゲンの貯蔵先は肝臓と筋肉ですが、皮膚にもグリコーゲンが貯蔵されています。皮膚のグリコーゲンは肌の潤いやハリを保つヒアルロン酸の生成に関わっており、また老化の原因となる活性酸素の皮膚での蓄積を抑制するという研究報告もあるようです。ですから皮膚の貯蔵グリコーゲンが糖質制限で枯渇するような事態が起こると、しわやたるみ、シミなどの老化が促進される可能性も考えられます。
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いずれにしても賛否両論があり、メリット・デメリットがあるようです。
糖質制限ダイエットによる長期データがまだ不足している印象が強いです。
少なくともお肌にとって良いというデータは今のところありません。
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<13/12/2018 札幌市 中央区 皮膚科・形成外科 宮の森スキンケア診療室>

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