日本はワクチン接種「後進国」だと知っていますか? | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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日本はワクチン接種「後進国」だと知っていますか?

今年の8月から9月にかけて、関西国際空港で麻疹(はしか)の集団感染が起こったことは記憶に新しいと思います。海外で麻疹に感染した日本人男性が、関西国際空港を利用し、結果的に30人程度の集団感染につながったと厚労省が報告しています。またこの男性が、幕張で行われたジャスティン・ビーバーのコンサートに参加していたことがわかり、全国の医療機関に異例の注意勧告を行いました。
その後は感染拡大の報道がないのでたぶん終息したのでしょう。
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麻疹は非常に感染力の強い感染症です。空気感染、飛沫感染により起こります。また重症化することがあり、最悪死に至る怖い感染症と思ってもいいでしょう。
さて平均寿命は世界トップクラスで、医療水準の高い先進国日本ですが、実はワクチン接種に関しては「後進国」であることをご存知でしょうか。
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例えばアメリカでは、麻疹の予防接種(正確には風疹とおたふく風邪のワクチンを混合したMMRワクチン)はほぼ義務化されており、余程の理由がない限り接種してない子は学校への入学が許可されません。ほぼ全員がワクチンを受けるのです。ですからアメリカ国内での麻疹発生は現在皆無で、海外からの渡航者がアメリカ国内で発症し、周囲の人に感染させた場合のみなのです。
しかしながら日本では、ワクチンを受けない人(正確には子供に受けさせない親)が多く接種率が低迷し、今でも年間50人ほどの麻疹による死者を出しています。実は先に述べた、アメリカを訪れる麻疹に罹った渡航者で一番多いのは日本人なのです。”アメリカからワクチン接種を徹底するよう注意される”とっても残念な状況です。このように麻疹ワクチンを受けてない人が多いために、関西空港で感染が広がるような事態が起こるのです。
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何故日本ではワクチン接種率が低いのでしょうか。「病気にかかっても大丈夫だ」「予防接種は危険だ」という一方的な思い込みや、国を挙げての啓蒙活動が足りないのが原因と思われます。我々医師会をはじめもっとワクチン接種の必要性を訴えて行かなくてはならない気がします。
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<15/10/2016 札幌市 中央区 皮膚科・形成外科 宮の森スキンケア診療室>