Vol.58 ニキビの基礎知識 その① | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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お肌の基礎知識

Vol.58 ニキビの基礎知識 その①

大人ニキビと思春期ニキビ

ニキビには20代からできる“大人ニキビ”と、10代にできる“思春期ニキビ”があります。思春期ニキビは主に男性ホルモンが多くなり皮脂分泌が活発になることが原因で、男女問わず程度の差こそあれ誰にでもできるものです。一方の大人ニキビのできる理由は複雑です。また突然出現するものではなく、様々なプロセスを経て発生します。思春期ニキビと大人ニキビは分けて考える必要があります。実は似て非なるものなのです。
ここでは“大人ニキビ”について考えて行こうと思います。

ニキビができるプロセス

ニキビはどうしてできるのでしょうか。よく言われますが、皮脂が多い、すなわちオイリーだからできるのではありません。実際、乾燥肌の人でもニキビはできますし、皮脂の少ないはずの頬だけにできる人もいます。また、確かに皮脂分泌は男性ホルモンと関係が深いですが、だからと言って男性ホルモンが多いからニキビが多くできるわけでもありません。
まずはニキビのできるプロセスについて考えてみます

  • 第一段階:ニキビの始まり
    毛穴には毛だけでなく、皮脂を作る皮脂腺があります。皮脂腺から分泌された皮脂はこの毛穴から皮膚の表面に出てきます。この毛穴が何らかの原因(男性ホルモンや皮脂の分解産物の影響)で毛穴の角質が肥厚し狭くなります。これがニキビの始まりです。
  • 第2段階:白ニキビができる
    毛穴の出口が狭くなりと皮脂腺で分泌された皮脂が毛穴の中にたまります(白ニキビ)。皮脂を栄養とするアクネ菌がそこで増殖し、リパーゼと言う酵素によって遊離脂肪酸に変化させます。さらに遊離脂肪酸は酸化され過酸化脂質に変化し炎症が起きる原因となります。
  • 第3段階:炎症が起こる(赤いニキビの完成)
    炎症が起こると毛穴の周りが赤く腫れ上がってきます。そこでは免疫反応が起こり、アクネ菌を除去しようと白血球が集まり、さらに炎症が進行します。いわゆる赤いニキビ“ざ瘡”の完成です。
  • 第4段階:ニキビ跡ができる
    免疫反応で自然に炎症が収束する場合もありますが、炎症が進むと場合によっては自壊し膿が吐き出されます。すると毛穴が深く掘れたようになり、瘢痕を残します。時として凹みを残してクレーター状になることもあります。

このように突然に見えるニキビの出現も、実は段階を踏んで発生しているのです。
このニキビ発生の段階を理解しておくと、わかりにくいニキビの原因やどのような治療が必要なのかが見えてきます。