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お肌の基礎知識

Vol.55 美白化粧品を上手に使おう。

美白化粧品はどんなシミに効果があるのか。

シミと言っても色々なシミが存在します。いわゆる一般的なシミは老人性色素班のことで頬の周囲に比較的明瞭に円や楕円形の茶色い色素班です。脂漏性角化症は良性ですが腫瘍性のもので盛り上ったシミです。肝斑は両頬に左右対称に広がり境界が比較的不明瞭に存在する色素班です。その他、子供のころから小さい色素班が頬を中心に多数みられる雀卵斑(ソバカス)、日焼けの跡がシミとして背中に花弁のように多数残ってしまう花弁状色素班、湿疹やニキビの跡が一時的にシミのようになる炎症後色素沈着などがあります。
このうち美白化粧品が有効なのは、でき始めの初期の老人性色素班、肝斑、炎症後色素沈着です。それ以外はそれほどの効果は期待できません。レーザー治療など他の手段を考えた方が良いでしょう。
むしろ、今後のシミの予防などを目的にその有効性を期待する方が正しいと言えます。

どのように美白成分はその効果を発揮するのか。

美白成分の作用の仕組みを理解するには、まずシミの原因となるメラニン色素が皮膚の色素細胞(メラノサイト)から形成される過程について知る必要があります。以下の過程を経てメラニン色素が皮膚内に生成されます。

  • メラニン色素の生成過程
  • (1)日焼けやシミの原因となる紫外線の影響を受けた皮膚の細胞は、皮膚内にある色素細胞にメラニン色素を作るように命令を出す。
  • (2)この命令を受け取った色素細胞は、原料となるチロシンという物質を基に メラニン色素を作り出す。

以上の二つの過程を邪魔することで美白成分はその効果を発揮するのです。

どんな美白成分があるのか。

  • メラニン色素生成過程(1)を抑制する美白成分

    カモミラET
    ハーブのカモミールに含まれる成分

  • トラネキサム酸
    炎症を抑える作用もある
  • t-AMCHA(t-シクロアミノ酸誘導体)
    大豆や卵黄から抽出される成分
  • メラニン色素生成過程(2)を抑制する美白成分

    ビタミンC誘導体
    肌に吸収しやすい形に変えたビタミンC
    抗酸化作用やアンチエイジング作用もある

  • ハイドロキノン
    メラニンを漂白還元する作用も持っている
  • コウジ酸
    味噌や醤油など麹菌由来成分
  • アルブチン
    苔桃から抽出された成分
  • エラグ酸
    ブラックベリーやイチゴ由来の成分
  • ルシノール
    モミの木に含まれる成分を元に作られた
  • プラセンタエキス
    豚の胎盤から抽出された
  • リノール酸
    紅花油など植物油から抽出された
  • 4MSK(4-メトキシサリチル酸カリウム塩)
    皮膚の角質を軟化させるサリチル酸の誘導体

美白化粧品の上手な使い方

美白化粧品には、化粧水から美容液、乳液、クリームと多くのものが出ています。美白ケアは短期間でなく長期にわたって継続して初めて効果が得られるものなので、自分に合った使用感の良いアイテムを選択するのが大事です。例えば乾燥肌の方であれば、比較的油分の多いもの。脂性肌の方であれば油分の少ないものを選ぶと良いでしょう。また複数の美白化粧品を使用する場合、異なる成分を併用するのが効果的です。