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お肌の基礎知識

vol.29 紫外線とサンスクリーン剤(日焼け止め)

サンスクリーン剤は私達の皮膚を日焼けから守るだけでなく、シワやシミなどの光老化の予防や、日光アレルギーなど日光に当たると生じる様々な皮膚疾患の予防に有用です。またオゾン層の破壊が進んで、以前よりも多くの紫外線が地表に降り注いでいます。皮膚ガンの原因になるとも言われている紫外線から身を守ることはとても重要なことです。そのためサンスクリーン剤の使用は、レジャーの時だけでなく日常の外出での使用もすすめられています。ここでは、紫外線とサンスクリーン剤について考えてみたいと思います。

紫外線(UVAとUVB)の作用

地球上には主に2種類の紫外線が存在します。波長の長いUVAと短いUVBです。UVAは皮膚を黒くするだけでなく、皮膚の深くまで入り込み、皮膚にダメージを与え、シワやたるみの原因となります。UVBは皮膚の表面に作用し赤く炎症を起こすほか、シミやそばかすの原因となり、また皮膚の細胞の遺伝子を傷つけ皮膚ガンを生じさせる作用があると考えられています。

サンスクリーン剤の組成

サンスクリーン剤は、紫外線が皮膚内部に侵入しないように、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤を単独あるいは組み合わせて配合しています。紫外線吸収剤は紫外線を吸収する化学物質で、UVAの吸収剤とUVBの吸収剤がそれぞれ存在し、これらを混合して使用しています。紫外線散乱剤は紫外線を散乱させて皮膚内への侵入を防ぐもので、金属(主にチタンと亜鉛)の酸化化合物の微粒子を使用しています。

SPFとPA

市販のサンスクリーン剤の容器やパッケージには、どの程度紫外線を防げるかの目安になるSPFとPAが表示されています。SPFはUVBの防御レベルを示したもので、一方PAはUVAの防御レベルを示したものです。SPFは1から50までの数値で表示されます。数値が大きいほどUVBの防御能が高いことになりますが、実際のところ日常の使用では10~20で十分と言われています。PAは+、++、+++の3段階で表示されます。
PA+:UVA防止効果がある
PA++:UVA防止効果がかなりある
PA+++:UVA防止効果が非常にある
とされています。これらのSPFとPAを組み合わせて、例えば(SPF35・PA++)のように表示されるのです。

上手な使い方

  • 1.むらなく十分量を塗る
    顔だけでなく、うなじや耳、手の甲なども塗りましょう。顔の中でもほお骨の高い部分・額・鼻すじを重点的に。また塗る量が少ないと十分な効果が得られません。ファンデーションを使用する場合は、サンスクリーン剤を下地にして使用してください。
  • 2.まめに塗り直す
    しっかり塗っても時間とともに、皮脂や汗によって落ちてしまいます。常に一定の効果を上げるには、3~4時間に1回の割合で塗り直すことです。
  • 3.日常用とレジャー用を使い分ける
    タバコを吸うことで一酸化炭素が体内に入ります。この一酸化炭素は酸素よりも血液中の赤血球と結合しやすく、また離れにくいという性質があります。このため酸素の少ない赤血球が血管内を流れることになり、全身の酸素不足状態を起こします。皮膚も同様で酸欠状態となります。そのため肌荒れが進行し、肌の黒ずみの原因になります。
  • 4.その他の害
    日常の外出や散歩では、SPF値やPAは低くても十分ですが、長時間の外出や屋外のスポーツやレジャーでは高SPF、高PAのサンスクリーン剤を選ぶと良いでしょう。
  • 5.使用後はクレンジング剤でしっかり落とす
    落とした後は、化粧水や乳液などで補水、保湿をお忘れなく。