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お肌の基礎知識

vol.17 爪みずむし(爪白癬)

みずむしというと男性、特にお父さんの足の病気というイメージが強いですが、女性にもみずむしに悩まされている人が多く見受けられます。実際、男女差はほとんどありません。みずむしは主に足の皮膚に起こりますが時には爪にも見られます。テレビや新聞などでも取り上げられ、爪みずむし(爪白癬)についてよく知られるようになりました。では、爪みずむしとはどんな症状で、どんな治療を行えばよいのでしょうか。

みずむしとは何か

爪みずむしを理解するには、まず一般的なみずむしについて知る必要があります。一般にみずむしと呼ばれているものは、白癬菌(はくせんきん)が皮膚へ感染した状態のことです。白癬菌とは真菌、いわゆるカビの仲間で、皮膚の角質のタンパク質(ケラチン)を食べて生きています。主に足の皮膚に多く見られますが体のどの部分にも起こり得ます。
白癬菌は皮膚にとっては異物です。我々の体には免疫というシステムがあり、侵入した異物を取り除こうという力が働きます。異物としての白癬菌を取り除こうとして炎症が起こり水ぶくれができたり、強い痒みが起きたりするのです。

何故爪みずむしになるのか

爪は皮膚が形を変えたものです。ですから皮膚同様、白癬菌の栄養となるケラチンを多く含んでいるために爪にも感染します。しかも爪そのものは痒みを生じたり、水ぶくれができたりしないので自覚症状に乏しく、知らない間に進行してしまいます。進行すると爪は白く厚くなり、湾曲するなど変形してしまいます。しかしながら、突然爪みずむしになることはまずなく、先行して足の皮膚にみずむしがある場合がほとんどです。ですから足のみずむしを治療せずに放置しておくと、いずれ爪みずむしになる可能性が高くなるのです。

治療は

当然のことながら、原因である白癬菌を退治するのが治療になります。抗真菌薬の外用が必要です。爪の場合、液状のタイプが主に用いられます。しかし、感染が進行して爪が非常に厚くなってしまった場合、外用剤がほとんど効果がないことがあります。こんな時は抗真菌薬の内服が有用です。長期間(約半年くらい)服用しなくてはなりません。何故なら、爪が伸びて全て生まれ変わるまでに約半年から一年かかるからです。また、抗菌真薬を長期間服用するため、時々採血して肝臓を悪くしていないかチェックをすることが望まれます。このように爪みずむしの治療には時間と根気強さが必要なのです。