最近よくNMN(ニコチンアミドモノヌクレオチド)の話題を目にします。
NMNって何なのか。リサーチしました。
ニコチンアミドモノヌクレオチド(nicotinamide mononucleotide)略称NMNは、その名の通りヌクレオチド(DNAやRNAを構成する単位)の一種です。
NMNは体内に入ると補酵素NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)に変換され、サーチュイン遺伝子(長寿遺伝子、長生き遺伝子、抗老化遺伝子と言われる)を活性化することがマウスを使った動物実験で明らかになっています。
すなわちNMNは、老化を遅らせ健康寿命を延ばす可能性がある物質のようです。
しかしながら加齢とともに体内のNMN生成能力が低下し、これによりにより補酵素NAD(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)も減少し十分な抗老化作用が発揮されなくなるようです。
NMNと皮膚の関係はどうでしょうか。
前述のように体内に取り込まれたNMNはNADへと変換され、サーチュイン遺伝子を活性化します。これにより得られる効果の1つが、新陳代謝の向上ではないかと言われているようです。肌のターンオーバーの正常化、肌のハリ・ツヤ向上、シミ・シワの予防などが期待できると言われています。
NMNを食事から摂取するには何を食べればよいのでしょうか。
枝豆、ブロッコリー、アボカド、牛乳などに多く含まれているようです。
一日に必要なNMNの摂取量は明確に決まってはいません。
NMNを効率よく体内に取り込むサプリメントが開発され販売されていますが、長期の安全性に関する複数の研究が行われている段階のようです。
まだまだNMNは発展途上のようです。
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<11/06/2025 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>