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院長ブログ

フランスで南京虫(ナンキンムシ=トコジラミ)が大量発生しているらしい。

蚊やブユ、ヌカカだけが虫刺されの原因ではありません。
南京虫(トコジラミ)を忘れてはいけません。
南京虫(トコジラミ)はカメムシの仲間で、夜間に人やペットの血を吸います。幼虫で体調1~5ミリ、成虫でも体長5~8ミリです。
南京虫はトコジラミとも言われは、マットレスや布団に卵を産み付け、生息する習性があることから名付けられましたが、ふすまと床の隙間などに潜伏し、夜になると出てきて人の血を吸います。
衣服や荷物、スーツケースの中にも入り込み、海外(主に中国や東南アジア)からも持ち込まれ、ホテル内で繁殖しホテルの一室で被害に会うこともあります。
刺されると劇的に痒く、体の柔らかいところに一度に複数個所刺されるのが一般的です。

さて、この南京虫(トコジラミ)がフランスで大量発生しているようです。公共交通機関や映画館、病院などで大量発生しているとのことです。
フランスでは1950年代までにほとんど見られなくなっていました。しかし、ここ数十年は、人口密度の上昇と大量輸送機関での移動の機会が増えたことなどで再び増加しているそうです。
現在フランスでは、国をあげて駆除対策に乗り出しているようです。
過去にニューヨークでも大量発生が問題になったことがありました。

当院でも南京虫(トコジラミ)の被害にあわれる方が来院されます。
身に覚えのない虫刺されと思われる複数の痒い発疹に気づいたら、家族にも同様の症状を訴える人がいたら、南京虫(トコジラミ)を疑ってもよいと思われます。
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<2023/10/05 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>