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院長ブログ

お肌 の 老化 を少しでも食い止めよう。 肌の 内因性老化 について。 

ここ最近はずーっとずーっと雪かきに追われへとへとです。しかも重いべた雪でした。
除雪機もロードヒーティングもないので、己の体力だけが手段です。
道路は雪山で狭くなりノロノロ運転。道が狭くなりすぎて対向車とすれ違えず、対向車と譲り合いです。
一方でオミクロン株のためかコロナ陽性者が再び激増。弱毒化していると言っても感染力は強く憂鬱ですよね。
このような過労・ストレスは老化の原因になりうることが分かっています。お肌の老化にも繋がります。

さて、最近以前にもまして自身の乾燥肌に嫌気がさす今日この頃です。
ますます肌老化が気になるようになりました。
今一度肌の老化について整理しようと思った次第です。
お若い方も今後のために肌老化について学んでおくのが得策です。

一般に老化には「内因性老化」と「外因性老化」があります。これはお肌にも当てはまります。

内因性老化とは、遺伝的素因によって現れ、残念ながら現在の医学では制御はできません。持って生まれた素因なので、当然これには個人差があります。
①老化や長寿に関係する複数の遺伝子の発現が、加齢に伴い低下してきます。
②染色体の末端部にある構造で、染色体末端を保護する役目をもつテロメアが加齢とともに短縮していくことが分かっており、老化との関係が示唆されています。
③紫外線や活性酸素による酸化ストレスが原因となるDNA損傷に対する修復能力が加齢とともに低下します。
④有害となる活性酸素を駆逐する抗酸化能力も加齢とともに内因性に低下します。

これら内因性の老化によりお肌には次のような変化が起こりえます。
①表皮の菲薄化が進み、角質の水分保持能力が低下しお肌が乾燥しがちになる。
②真皮のコラーゲンなどの線維成分の配列が乱れしかも減少し、お肌全体が薄く弾力が乏しくなる。
③ヒアルロン酸が減少し更に乾燥が進む。
④真皮内の微小血管が脆弱となり皮下出血班(紫斑)が生じやすくなる。
⑤毛包が縮小し軟毛化、薄毛が進行する。
⑥肌の色調が灰白色化する。
等です。

次回は「外因性老化」についてまとめます。
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<18/01/1022 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>