今年も マダニ があなたを狙っている。  | 札幌市中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

〒064-0825
札幌市中央区北5条西27丁目メディック28 3F

011-640-8180

blog
院長ブログ

今年も マダニ があなたを狙っている。 

コロナで人込みを避ける。仲間と飲みに行くのを自粛する。
で、ついついストレスのはけ口はアウトドアに向いてしまいます。
初夏の北海道らしい爽やかな季節の到来に合わせて、今年もマダニに咬まれて来院する方が増えています。
ここで、マダニ咬傷の注意点を今一度。
・・・・・・・・・・
①マダニとは。

マダニとダニは違う生き物です。マダニとダニを混同している方が意外と多いです。
マダニは2~3ミリ以上(見える)で、吸血していると膨らんで7~8ミリになります(ヤマトダニ、シュルツェマダニ)。
ダニは0.2~0.4ミリ(見えない)(ヒゼンダニ、イエダニ)。
・・・・・・・・・・
②マダニに咬まれたら。
マダニに咬まれて体に寄生しているのを発見したら、むしり取らずに医療機関を受診しましょう。むしり取るとマダニの口器が皮膚内に残る可能性があります。確実に除去するには、外科的に口器が刺入した皮膚ごと切除する必要があります。
・・・・・・・・・・
③マダニを媒介する感染症について。
マダニに咬まれて何が一番厄介かと言えば、マダニを媒介する感染症の存在です。
マダニ媒介感染症には、ライム病・回帰熱・ダニ媒介脳炎・重症熱性血小板減少症候群(SFTS)・日本紅斑熱・野兎病・Q熱などがあります。北海道で発症が確認されているのは、ライム病・回帰熱・ダニ媒介脳炎です。しかしながら温暖化?に伴って西日本でしか見られなかった重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は東日本でも感染が確認されるようになっています。そのうち北海道でも発生するかもしれません。
A)ライム病
シュルツェマダニ(北海道などの寒冷地に生息)が媒介します。潜伏期は1~3週間。初期は発熱・頭痛等インフルエンザ様症状。進行すると顔面神経麻痺など神経症状、髄膜炎や関節炎が出現します。
2021年度は現在までに5例報告されています。
治療は抗生物質(有効性が確認されているもの)。
B)回帰熱
シュルツェマダニが媒介します。潜伏期は約2週間。初期はインフルエンザ様症状。発熱期(3~7日)と無熱期(5~7日)を繰り返す。進行すると髄膜炎、肝炎、肺炎などを来します。
2021年度は現在までに2例報告されています。
治療は抗生物質(有効性が確認されているもの)。
C)ダニ媒介脳炎
ヤマトダニが媒介します。潜伏期は1~2週間。フラビウイルスが原因。発熱、頭痛、筋肉痛等が発症し、髄膜脳炎から死亡する場合もあります。
国内では現在までに5例発生し、いずれも北海道。死亡例もあります。
2021年度はまだ報告はありません。
最近急に注目されましたが、今まで認知度が低く見過ごされていた可能性が高く、以前から存在していたと考えられます。死亡率は20~30%と推定されています。
有効な治療は確立されていません。不活化ワクチンが存在します。
・・・・・・・・・・
④対策
無防備に山や行楽地に行くべきではありません。
厚労省の啓発リーフレットが参考になります。
<ダニに咬まれないためのポイント!>
・・・・・・・・・・
マダニでイヤな思いをせず、アウトドアを楽しく!
・・・・・・・・・・
<03/07/2021 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>