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院長ブログ

「猿の惑星」が現実化するかも

1968年に制作されたチャールトン・ヘストン主演の「猿の惑星」という映画がありました。劇場で見たことはありませんが、テレビで何度か放映を見ました。ヘストン演じるアメリカ人宇宙飛行士テイラー大佐が猿の支配する惑星に降り立ち、紆余曲折の末に惑星が人類文明の崩壊した地球だったことを知るという映画です。エンディングでテイラーが自由の女神像を発見して絶望するシーンは特に印象に残っています。
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先日「中国でヒトの脳の発達において重要な役割を持つとされるマイクロセファリン(MCPH)遺伝子をアカゲザルの脳に移植する実験を行った」との報道がありました。「野生のサルに比べて短期記憶が良く、反応時間も短かった」そうです。
中国の英文総合科学誌「ナショナル・サイエンス・レビュー(National Science Review)」に掲載されたとのことです。論文の中で研究チームは「ヒトを唯一無二の存在たらしめているものは何なのかという根本的な疑問について、遺伝子を移植された非ヒト霊長類が重要かつ例のないものとなり得る洞察を提供する可能性がある」と結論づけています。何を言っているのかわかりにくいですが、要は「人類の進化の過程は、人の遺伝子を導入されたサルによって解明されるかも」ということだと思います。
これには倫理的な批判が巻き起こったようです。
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はっきり言って、さすがにこれ駄目でしょう。守らなくてはならない一線があると思います。
これまた中国で、「ヒト遺伝子の操作によってHIV(エイズ)耐性を持つ双子の乳児を作り出した」と発表し、世界中でものすごい非難が起こる事件があったばかりです。
中国の倫理観の無さには脱帽です。
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さてさて、かつてはただの娯楽映画だった「猿の惑星」が現実化するかもしれません。

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<24/04/2019 札幌市 中央区 皮膚科・形成外科 宮の森スキンケア診療室>