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院長ブログ

胡椒(コショウ)と和食との長い歴史

胡椒(コショウ)と言えば、ステーキなどの肉料理やラーメンにかけるイメージが強く、どちらかと言えば和食とは縁遠い印象です。
実は、日本における胡椒の歴史は、1300年前の奈良時代から始まると知って驚きました。
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原産はインドで、唐(中国)を経由して、奈良時代の日本に伝わりました。最初は薬として用いられたようです。
その後平安時代に一度途絶え、室町時代に明(中国)との交易で再登場します。にゅうめんなどの麺類に散らすと香りがよく食が進む、まんじゅうを汁に浸して胡椒をパラリとかけて香りを楽しむなど、僧侶や公家の間で普及しました。
安土桃山時代には、ポルトガルのキリスト宣教師が肉食文化を持ち込み、牛肉に胡椒で味付けするようになったようです。特に秀吉が肉食を好んだようです。
一方胡椒のライバルである唐辛子が、この頃ポルトガルから伝わりました。国内でも栽培できることから、かなり広まったようです。
江戸時代に入ると、七味唐辛子が考案され、大ブレイクしました。
その後胡椒の人気が落ち込みます。しかしながら関西(上方)では胡椒は根強い人気を保ち、味覚を麻痺させない、まろやかな出汁に合うなど、上方の出汁文化には重宝されていたようです。またハマグリやアサリの吸い物に胡椒が使われるなど、胡椒が完全に消えることはありませんでした。
明治に入ると、西洋料理が浸透し、西洋かぶれの人々の間で再び胡椒がトレンドに上がります。
そして洋食が一般的なった昭和30年頃、一般家庭でも胡椒は定番の調味料となります。
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ちなみに胡椒には薬理的に、抗菌・防腐作用、消化促進、血管拡張、血流促進、代謝促進作用があります。奈良時代には薬として使われていた理由です。
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何気なくパラリと胡椒をかける際に、胡椒と日本の食文化との長い道のりに想いを馳せると粋ではないでしょうか。

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<27/08/2017 札幌市中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>