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夏の頭皮・頭髪は皮脂と汗による油汚れでいっぱい。 (その3:様々な界面活性剤、目的によって使い分けられる)

シャンプーの洗浄作用には必要不可欠な界面活性剤。
これには様々な界面活性剤が存在し、いろいろな用途で使用されます。
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界面活性剤には大きく分けて、”水に溶けた時に電離してイオンになる”イオン性界面活性剤”とイオンにならない”非イオン性(ノニオン)界面活性剤”があります。
さらにイオン性界面活性剤には、水に溶けた場合のイオンの種類により、”アニオン(陰イオン)界面活性剤”、”カチオン(陽イオン)界面活性剤”、”両性(陰イオンと陽イオンの両方を併せ持つ)界面活性剤”の3種に分類されます。
このように界面活性剤には、イオン性界面活性剤の3種類と非イオン性(ノニオン)界面活性剤の合計4種類があります。
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①イオン性界面活性剤
アニオン界面活性剤・カチオン界面活性剤・両性界面活性剤
②非イオン性(ノニオン)界面活性剤
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これら界面活性剤には、それぞれの特徴があります。
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【アニオン界面活性剤】”乳化・分散性に優れ、泡立ちが良く、温度の影響を受けにくい”特徴があります。このため広くシャンプーに使されます。元となる化合物によって、石鹸系・アミノ酸系・高級アルコール系などが存在します。最近はアミノ酸系が主流になっているようです。刺激が少ない特徴があります。
【カチオン界面活性剤】繊維などへ吸着しやすく、”帯電防止効果”があり、また”殺菌性”があります。「逆性石けん」と呼ばれることもあります。ヘアリンスに使用されます。
【両性界面活性剤】”皮膚に対してマイルド”で、水への溶解性に優れます。他の界面活性剤と相乗効果があり、洗浄性や起泡性を向上させる補助剤としてシャンプーに広く使用されています。コンディショニング効果(保湿効果が高く髪が潤う)があります。
【非イオン性(ノニオン)界面活性剤】”乳化・可溶化力に優れ、泡立ちが少ない”特徴があります。しかしながら温度の影響を受けやすい欠点もあります。洗浄力の向上目的に、補助剤としてシャンプーに使われます。エステル型・エーテル型・エステルエーテル型などに分類されます。アニオン界面活性剤とならぶ主力界面活性剤になっています。
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シャンプーで主に使用されるものはアニオン界面活性剤です。これを基本に他の界面活性剤(両性界面活性剤や非イオン性(ノニオン)界面活性剤)を補助的に加えるなどして、より洗浄力を上げています。
続く。
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<20/08/2017 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>