TPPと医療  | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

〒064-0825
札幌市中央区北5条西27丁目メディック28 3F

011-640-8180

blog
院長ブログ

TPPと医療 

先日TPPは加盟国の間で大筋合意したと報道がありました。
TPPとはTrans-Pacific-Partnership の略語で、環太平洋経済連携協定と言います。
TPPは、「加盟国間で自由貿易を推し進め、それぞれの国の経済を発展させていく」のが目的とされています。
農産物の関税撤廃や工業製品特に自動車の関税の問題ばかりがクローズアップされていますが、TPPにはいわゆる「非関税障壁の撤廃」すなわち、サービス、知的財産や著作権、政府調達(公共事業)などの加盟国間での自由化も目指しています。
医療も例外ではなくTPPの批准で、我が国の医療制度にも少なからず影響が及ぶと思われます。
安倍総理は「世界に誇る国民皆保険制度を断固として守る」と明言しています。
米国も表立って日本の医療制度に関して直接言及していません。
しかしながら、一枚も二枚も上手な米国が、いづれ自国の民間保険会社が日本の医療に参入できるように、虎視眈々と機会を窺っているのは自明のことと思われます。
TPP交渉は加盟国間で秘密裏に行われるルールであり、内容が国民に知らされることはありません。
しかしながら漏れ聞こえてくる話では、米国は医薬品や医療機器の価格決定の仕組み(日本は公定価格制度)にメスを入れようとしているようです。
これにより薬価や医療機器の価格が上昇し、公的医療保険の給付を圧迫、結果的に給付範囲が縮小する可能性があります。
その結果、更なる患者負担の増大、混合診療がなし崩し的に解禁され民間医療保険の参入が拡大、そして国民皆保険制度の形骸化さらに崩壊につながる。
・・・・・・・・・・・・
悪いシナリオはどんどん思いつきますが、現実にならないよう祈るばかりです。