フェイクとリテラシー | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

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院長ブログ

フェイクとリテラシー

トランプ大統領が、マスコミの報道はフェイク(偽物)ばっかりだ、と述べて物議を醸しています。さすがに”フェイクばっかり”とは言いませんが、アメリカの大統領選挙に関するメディア報道は、かなり偏向していたのは日本から見てもわかりました。トランプ大統領もマスコミも、どっちもどっちかな?と正直思います。
昔のようにメディアは新聞とテレビだけという時代は終わり、今やネット上で様々な報道がされています。その中で、どれが正しい情報なのか見分ける力「リテラシー」が大切なようです。
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科学のように装っているものの、実際は科学とは言えないものを疑似科学と言います。医学の世界でも同様の疑似医学なるものが存在します。
代表的なのは、正しい医学的根拠に基づかない健康や美容の効果をうたった”一部”のサプリメントや健康食品の存在でしょうか。
ドラッグストアーやテレビショッピング、ネット通販サイトでは、非常に様々なサプリメントが販売されています。中には、がんが治る、ダイエット効果、などもあります。理にかなったものから、フェイクと言ってもいいものまで多種多様です。気を付けないと健康を害することもあります。
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本来サプリメントは医薬品ではなく食品です。いわゆる健康補助食品であり「最近果物を食べていないのでビタミンCを摂ろう」といった発想で利用されるものです。ところがいつの間にか、健康や美容の役に立つものとして利用されるようになりました。しかしながら効果に関しては、摂取する際に自分なりに見極めなくてはなりません。
例えば、関節の軟骨の成分や、皮膚の真皮の成分(コラーゲン)が含まれた食品を食べる機会はそう多くはないので、栄養素の一つとしてそのようなサプリメントを摂取するのはそれなりに意義のあることかと思います。でも、焼肉を食べたら”直接”筋肉になるわけではなく、レバーを食べたら”直接”肝臓になるわけでもありません。同様に軟骨成分を摂取したら”直接”膝の軟骨になるわけでも、コラーゲンを摂取したら”直接”お肌のコラーゲンになるわけでもありません。口から摂取した食品(サプリメントを含む)は全て胃や腸で消化・吸収され、米やパンなどの炭水化物はブドウ糖になって”エネルギー源”になり、肉や豆腐などの脂肪やたんぱく質はアミノ酸に分解され、最終的にはこれらをもとにして体内で”血となり肉となり骨となり軟骨となり皮膚となる”のです。
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巧みな宣伝を鵜呑みにせず、自分にとってどんなサプリメントが必要なのか、あるいは必要ないのか、を見分ける能力が必要です。これもリテラシーの一つかと思います。
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<01/03/2017 札幌市 中央区 皮膚科 宮の森スキンケア診療室>