震度6弱 その4 | 札幌中央区の皮膚科なら宮の森スキンケア診療室

〒064-0825
札幌市中央区北5条西27丁目メディック28 3F

011-640-8180

blog
院長ブログ

震度6弱 その4

残念ながら情報は自ら手に入れようとしないと入りません。
・・・・・・・・・・
一向に旅館側からは現状と今後の予想などは一切伝わってきません。宿泊客相手なのだから、どのようにしたら帰れるのか、交通手段はどうなっているのか、など情報を伝えてくれそうですが、何もアクションはありません。
しかし冷静に考えると無理もありません。旅館側も特に今まで大きな災害の経験もなく訓練をしていた様子もないのですから。100年以上も大きな地震に見舞われたことがないらしく、古くからの温泉旅館であればなおさらでしょう。旅館も同じ被災者です。理想を言えば、そういったことを想定してマニュアルなり準備しているべきなのかとは思います。
・・・・・・・・・・
さてスマホを見ても由布周囲はどうなっているのかよくわかりません。旅館の事務所に行ってJRやバス、タクシーはどうなっているのか聞いてみました。するとすべて運行中止との事。それだけでも早く教えてほしかったですが、情報とは与えられるものではなく自分で集めるものだと改めて感じました。旅行者にとってJRとバス、タクシーが運行中止とは陸の孤島にいるに等しい状況です。さてさて困りました。
帰りの飛行機を後の便に変更できないか、航空会社に頼んでみようと電話してみましたが一向に繋がりません。もはやお手上げ。なるようになるしかないのでしょうか。半ばあきらめかけていました。旅館から差し入れられたお饅頭や和菓子などを、向かえのソファに座って避難しているご夫婦と分け合うなどしてこれからどうしようか思案していました。
・・・・・・・・・・
ややしばらくたって余震の中途方に暮れていると、向かいのご夫婦が何やら旅館の人と話をしています。どうやら関西からの旅行者で別府のタクシーを貸切で各地を移動していたらしく、湯布院の後もタクシーで観光を続ける予定だったが、こんなことになり後の予定はキャンセルして博多まで送って欲しいと頼んだところ了解してくれた、そんな内容でした。旅館の人もそれは良かったですねえと喜んでいました。お恥ずかしい話ですが、私の地獄耳です。もしかしたら、、、と勝手に厚かましい思いを馳せたのは言うまでもありません。そんな話を耳にしましたが、正直躊躇していました。当然迷惑だろうし、しかも自分たちだけ抜け駆けするようで後ろめたさを感じていました。しかし誰かが助けてくれるわけでもありません。少し時間が経ってから、思い切って向かえのご主人に頼んでみました。小型車だから狭くてもいいのなら構わないよ、とのお返事。袋小路を抜けた瞬間でした。